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ドイツでは上場企業の40%が、サプライチェーン見直しを検討

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コロナ危機で顕在化したサプライチェーン問題

コロナ危機を経験し、多くのヨーロッパ企業はサプライチェーンを見直すことを検討し始めた。コスト競争力を高めるために世界中へ分散させた調達/生産機能の脆弱性が、コロナ危機によって顕在化したためだ。

例えば、50か国で事業を展開するポンプシステムのマーケットリーダWilo SEのCEOは「重要な部品を購入するのではなく、もう一度生産したいと考えている」と見解をのべた。

高級ファッションブランドであるエルメスのCEOは、「ヨーロッパ、アジア、アメリカの3つのセンターで、地域ごとに重要なサプライチェーンと生産プロセスを組織する予定である。これにより回復力(事業継続性)が高まるだろう」と説明した。

またコロナパンデミックの最中、中国やインドのサプライヤーから原料調達していた欧州企業は、欧州内のサプライヤーを探し始めている事実を確認したと、化学企業のランクセスは述べた。

ドイツ企業の40%が検討

コンサルティング会社PwCの調査によると、ドイツの上場企業の約40%がこれを議題にしているという。また同調査によると、企業の約60%が代替となる調達供給源を探しているという。

このように新興国から母国への生産回帰の動きが見られている。しかし、ヘルスケアや電子機器などの多くの業界では、アジアでの調達/生産に依存しすぎているため、移行は難しいチャレンジとなる。



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