FCAとPSAが対等合併を正式合意
概要
- FCAとPSAが対等合併により販売台数世界3位のグループが誕生
- フランス政府は両者の経営統合を歓迎
- 統合後のブランド名は「ステランティス」と検討
FCAと仏PSAが対等合併に正式合意した。両社の合併によって、世界新車販売台数は、年間およそ870万台になる。フォルクスワーゲングループ、ルノー日産三菱アライアンス、トヨタグループに次いで、世界第4位の自動車グループが誕生する。
フランスのルメール経財相は2019年12月18日、ツイッターに「これでフランスは、世界的な自動車トップ企業を2社持つことになる」と書き込み、経営統合を歓迎した。
合併後の新会社は、高級車、大衆車からSUVやトラック、小型商用車に至るまで、すべての主要セグメントをカバーする。北米と中南米におけるFCAの強みと、欧州におけるPSAグループの強みを生かすことが可能になる。なお合併後は、グループの会長にFCAのジョン・エルカーン氏、グループのCEOにPSAのカルロス・タバレス氏が就任する、としている。
(2020年7月16日追記)
FCAとPSAは統合後のコーポレートブランド名を「ステランティス(stellantis)」したいと考えている。ラテン語のステラ(星)からインスパイヤーされた名称である。
尚、EUの競争監視機関は独占禁止法に関する懸念を表明しており、その調査に10月22日まで時間を要する可能性がある。そのため、統合は来年の初めになる見込みである。
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