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BASFは1.8億ユーロの補助金でEVバッテリー材料の製造工場をドイツで建設。

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バッテリー事業を強化するBASF

BASFはヨーロッパでの電池材料の生産に4億ユーロを投資するという目標を設定している。BASFはドイツのブランデンブルク州(Schwarzheide、Lausitz)で、EVバッテリー材料の製造工場建設を進めている。またバッテリーバリューチェーン をEU域内で完結させるための計画をEUは進めていることから、この一環で、BASFは政府より1.7億ユーロの補助金を受け取った。BASFへの資金提供は、研究と革新、ならびにシュヴァルツハイデでの電池材料(カソード材料)の生産とリサイクルのための施設の建設のためとしている。受取る補助金の総額は、ドイツ連邦政府からの1.7億ユーロにブランデンブルク州からの5千ユーロを加え、1.8億ユーロとなる。

ブランデンブルク州はテスラが工場建設予定地でもあることもあり、EV用電池製造会社が集積しつつある。BASFもシュヴァルツハイデで生産するカソード材料はEVバッテリー用に製造したいと考えている。

世界のEVバッテリー需要量

EV用のリチウムイオンバッテリーの需要は急速に高まっている。リチウムイオンバッテリーは、スマートフォン、タブレット等に利用されているが、世界中で生産されているリチウムイオンバッテリーの約3分の2は、5年後に電気自動車にインストールされるとも予測されている。
2018年のリチウムイオンバッテリーの生産能力は160ギガワット時(GWh)であったが、フランスのエネルギー機関Avicienneは2030年までに少なくとも1200ギガワットになると予測している。ヨーロッパだけでも、需要は2025年までに年間400ギガワット時まで増加する可能性もある。 



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