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ライフサイエンス企業となるためのバイエルの事業再編

バイエルは150年以上の歴史を持つドイツの化学企業だが、ここ数年で、ヘルスケアと農業関連の領域を中核事業とするライフサイエンス企業へと変貌している。事業は、医療用医薬品、コンシューマーヘルス、クロップサイエンスの3部門が柱となっている。


3つの柱となる事業部門

  • 医療用医薬品部門
    特に循環器領域、ウィメンズヘルスケア領域、腫瘍・血液領域、眼科領域における医療用医薬品の提供に注力している。また、ラジオロジー領域において、画像診断に必要な機器及び造影剤を提供しる。
  • コンシューマーヘルス部門
    主に一般薬(市販薬)を取り扱っており、皮膚疾患薬、栄養補助食品、鎮痛剤、胃腸薬、風邪薬、アレルギー薬、鼻炎・インフルエンザ薬を含む。
  • クロップサイエンス部門
    世界トップクラスの農業関連事業であり、種子、農薬、非農業害虫駆除の事業がある。同部門は農薬/種子とエンバイロサイエンスの2つで組織されている。農薬/種子は高価値の種子とともに革新的な化学・生物学的害虫管理ソリューションを兼ね備えた広範なポートフォリオを持ち、同時に近代的かつ持続可能な農業のために広範な顧客サービスを提供している。エンバイロサイエンスは病原体媒介生物や害虫管理、林業など、専門的な非農業アプリケーション用の製品とサービスを提供している。


ライフサイエンス企業へと変貌するために、バイエルはここ数年で大幅な事業再編を実施した。例えば、2015年には産業向け製品を扱うバイエルの素材科学事業が別会社として分離した。また2018年には米モンサント社を630億ドルの大型買収により、クロップサイエンス部門を強化した。当該買収のにより競争法に抵触することを避けるため、バイエルが所有していた農薬・種子事業の一部をBASFへ76億ユーロで売却した。



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