Teslaサイバートラックのデザインは、アメリカ独自の美的価値観の体現
奇抜なデザインののサイバートラック
2019年11月、テスラはサイバートラックを発表した。
しかし、そのサイバートラックのデザインの厳つさに驚いた人も多いのではないだろうか。特に、日本人の感覚からするとカッコいいと感じる人は少ないのではないだろうか。
しかし、そのデザインの根本にある思想を知れば、なぜあのデザインにしたか、また商品としてのポテンシャルに納得するかも知れない。
アメリカの乗用車市場の特徴は「ピックアップトラック」が圧倒的に高いということはご存知だろうか。
ピックアップトラックに求めるアメリカ人の価値観
イーロンマスク氏は、Teslaファン(「Third Row Tesla」)との長時間対話イベントで、このように語っていた。
「アメリカではトラックを買う理由に様々なものがあるみたいだけど、どれが一番ワルに見えるかってことだ、どれが一番頑強かってことだ。トラックより強いものはなんだ?未来から来たタンクだ! トラックを超えて強いものを作るには、未来的な外観が必要だった。ブレード・ランナー、マッド・マックス、バック・トゥ・ザ・フューチャー、エイリアンなんかにインスパイアされた。」
この「どれが一番ワルみ見えるか」を重視することがアメリカ特有の価値観ではないだろうか。
今までのTesla製品は富裕層向けであった。しかし、EV市場が一気に広がり、マス(大衆)に響くアメリカEV市場でシェアを獲得するためには、ピックアップトラックで「ワルに見える」デザインが必要だと考えたのは納得する。
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