英BPはe-fuelを見据えたグリーン水素の生産に意欲 。
グリーン水素の生産
イギリス石油大手のBPと、デンマーク風力発電大手オーステッド(Ørsted)は、ドイツの都市リンゲンのBP製油所施設内でグリーン水素を生産することを発表した。50メガワットサイズの電解システムを構築する意向であり、ドイツでは最大級の規模となる。このプラントでは、1時間に1トンのグリーン水素の生産が可能となる。このグリーン水素は、製油所で燃料を生成するために使用される。グリーン水素生産のための電気分解に必要な電力は、オーステッドの風力由来の電力を使用する。
e-fuelを見据えた拡大計画
また両社によると、50メガワットサイズの電解システムは150メガワットサイズまで拡張することを念頭に設計されている。さらに、その後にe-fuel(合成燃料)を生産することとなれば、500メガワットサイズまで拡張することも可能であるともコメントした。
BP、石油脱却の意向
BPは2050年にカーボンニュートラルの会社になることを1月に発表した。BPは「石油」という製品のライフサイクルのピーク時期は過ぎ去ったと考えている。2020年8月に、化石燃料会社からグリーンエネルギー会社へ再構築するための計画も発表した。それは再生可能エネルギーへの投資は、今後10年以内に50ギガワットのグリーン電力を生産すると同時に、石油とガスの生産を40%削減することである。