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洋上風力と水素分野でドイツとデンマーク政府が協力。

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欧州は風力エネルギー分野で世界で最も進んだ市場である。この分野では、特にドイツとデンマーク企業が強い。2020年12月14日、ドイツ政府とデンマーク政府は、風力エネルギーからグリーン水素生産までの領域で、密接に協力することを発表した。


欧州委員会のEUグリーンディール

欧州委員会は、グリーンディール政策を進めている。この枠組みで、再生可能エネルギーによる発電の拡大、水素の活用が推進されている。実際、先日承認がおりた欧州のコロナ復興基金もこの分野で多く投資されることとなっている。
世界の風力発電市場シェアの半分は欧州勢が占めている。欧州の電源に占める風力発電のシェアは既に15%に達している。そのため欧州企業が風力発電機市場で強く育った。

ドイツとデンマークの企業

欧州の風力発電分野の企業でも特に、ドイツのSiemens Energy(世界の風力発電シェア2位のスペインシーメンスガメサの親会社)と、デンマークのVestas(ヴェスタス/世界の風力発電シェア1位)が強い。また欧州では海上で発電する洋上風力発電が注目されているが、この分野ではシーメンスガメサが強く、世界シェア(2019年)の4割近くを独占している。さらにドイツ政府は欧州の中でも水素活用に最も力を入れている国である。このドイツの政策と適合したビジネスを営む企業がシーメンスガメサの親会社であるシーメンスエナジーである。シーメンスエナジーは風力発電から水素での貯蔵、その消費までのエネルギーのバリューチェーン全体をカバーすることを目指している。

ドイツとデンマーク政府の連携

2020年12月14日、ドイツ政府とデンマーク政府は、風力エネルギーからグリーン水素生産までの領域で、密接に協力することを発表した。風力発電によるグリーン電力だけでなくグリーン水素の供給も増やし、Power-to-Xテクノロジーを進歩させることを目指す。両国はEUオフショア再生可能戦略の目的を達成するために重要な一歩を踏み出している。欧州の洋上風力発電容量を2030年までに5倍増加(12GWh→60GWh)、2050年までに更に5倍(60GWh→300GWh)にすることを目指している。両国の担当大臣は以下のように見解を述べた。

ドイツのアルトマイヤー連邦経済大臣:「共同でのオフショア風力プロジェクト実施は、気候に中立なヨーロッパのために重要な役割を果たす。オフショア風力プロジェクトは、グリーン水素開発に相乗効果を与えることを可能にする。」
デンマークのヨルゲンセン気候・エネルギー・公益事業大臣:「先週、デンマークは2050年までに石油とガスの生産を段階的に廃止することを決定した。デンマークとドイツの協力は、これに向けて前進するための一歩だと考える。これは両国の再生可能発電を大幅に増加させるだけでない。Power-to-Xテクノロジーの推進することで、海運と航空用の持続可能な燃料を生産するための前提条件を満たすことに繋がる。」


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