コンチネンタルの成長戦略2020
コンチネンタルの成長戦略
コンチネンタルは世界3位の自動車部品サプライヤーであり、売上規模は約445億ユーロである。(1位はボッシュ、2位はデンソー、4位はMagna、5位はZF。)
コンチネンタルは、以下のように売上構成をリバランスする方針を2020年4月に発表した。
成長戦略
- 地域軸でのリバランス
欧州・アメリカ・中国から大半の収益をあげているが、欧州の売上比率が高すぎる(60%以上)ことが課題であった。アジアの売上比率を高め、欧州の売上比率を下げることを10年以上前から取り組んでいる。2009年には売上比率が60%以上であった欧州市場の比率は、2019年には50%を切るまでになっている。アジアの売上比率を2009年の14%から、2019年の22%まで高めることに成功した。さらに今後30%まで高めることを目指す。 - 顧客軸でのリバランス
2019年の売上構成における自動車メーカー(OEM)の割合は71%であった。しかし将来的に、自動車メーカー以外の顧客からの売上比率を4割まで高めることを目指す。
コンチネンタルの5つの事業
コンチネンタルの事業は5つある(下記)。
- 【A】 Autonomous Mobility and Safety(AMS)
※再編前名称は「Chassis & Safety」
(事業領域):Among the top three for Electronic Brake Systems, Foundation Brake Systems,Actuation, Airbag Electronics and Advanced Driver Assistance Systems worldwide - 【B】 VehicleNetworkingandInformation(VNI)
※再編前名称は「Interior」
(事業領域):Among the top three for Body & Security, Instrumentation & Driver HMI, Infotainment& Connectivity and Commercial Vehicles worldwide - 【C】. Tires
(事業領域):Number four tire manufacturer of the world, also in top positions in individual segments and markets - 【D】ContiTech
(事業領域):The world’s leading supplier of technical elastomer products and a specialist in thermoplastics technology - 【E】Vitesco Technologies
※2019年4月の分社化前の名称は「Powertrain」
(事業領域):One of the world’s leading suppliers for powertrain technologies
5つの事業ごとの目標
上記A-Eの事業部を、3つの技術部門の下部組織に配置するように、2020年1月にコンチネンタルは組織体制へと再編している。
- 自動車技術部門(Automotive Technologies)
A. Autonomous Mobility and Safety(AMS)
B. VehicleNetworkingandInformation(VNI) - ゴム技術部門(Rubber Technologies)
C. Tires
D. ContiTech - パワートレイン技術部門(Powertrain Technologies)
E. Vitesco Technologies
(参考)コンチネンタル、タイヤ事業戦略「Vision 2030」を発表。
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