自動運転距離が世界25位のトヨタ。1位(米国)と780倍、2位(中国)と379倍の差。
自動運転について様々なニュースが行き交う中で、一度、どこの企業・国が優位に立っているのかランキング形式で整理する。
各社の自動運転走行距離
自動走行の根幹となる技術は当然AIである。このAI技術の精度を左右する最大の要因はどれだけ学習させたか。つまり、どれだけ多くの自動走行距離があるかである。自動走行において、多くの企業が集積し、実験を進める先端地が米カリフォルニアにある。この米カリフォルニアの公道での各社の走行距離は、以下のとおりである。
順位 | 会社名 | 資本国 | 走行距離 (万km) |
---|---|---|---|
1 | ウェイモ | 米国 | 234.2 |
2 | GMクルーズ | 米国 | 113.7 |
3 | ポニーAI | 中国 | 28.1 |
4 | 百度 | 中国 | 17.5 |
5 | ニューロ | 米国 | 11.6 |
6 | ズークス | 米国 | 10.8 |
7 | リフト | 米国 | 6.9 |
8 | オートX | 中国 | 5.2 |
9 | ダイムラー | ドイツ | 2.3 |
10 | オーロラ | 米国 | 2.2 |
11 | 滴滴出行 | 中国 | 1.9 |
12 | アップル | 米国 | 1.2 |
13 | エヌビディア | 中国 | 1.2 |
14 | AIモーティブ | ハンガリー | 1 |
15 | ウィーライド | 中国 | 1 |
16 | トールドライブ | 韓国 | 0.8 |
17 | ドライブAI | 米国 | 0.6 |
18 | セレス | 中国 | 0.6 |
19 | エヌマックス | 中国 | 0.4 |
20 | ガティック | 米国 | 0.4 |
21 | 日産 | 日本 | 0.4 |
22 | 上海汽車集団 | 中国 | 0.4 |
23 | クラルコム | 米国 | 0.3 |
24 | プラスAI | 中国 | 0.3 |
25 | トヨタ | 日本 | 0.3 |
(但し、これはカリフォルニアのデータであり、他国で実施されたの走行距離は考慮されていないことに留意すること。)
GoogleとGMが圧倒的に強い
上表をみてわかるとおり、米中企業の走行距離は圧倒的である。さらに言うと、米国のウェイモ(Google)、GMクルーズ(GMモーター)の走行距離は他社の追随を許さない程多い。
2020年6月に、ダイムラーがエヌビディアとAI分野のパートナーと決めたことや、アマゾンが自動運転技術開発の米ズークスを1300億円超で買収することなどが発表された。尚、アマゾンはズークスの競合であるオーロラに対しても既に出資をしていることより、自動運転事業に強い関心を持っていることが伺える。
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