BEV世界市場で最も有望な地域は欧州である。

日本企業が最もBEVに注力すべき地域は欧州である。
欧州の2019年のBEV販売台数は世界2位の規模であり、成長率は世界最大である。また販売台数1位の中国市場と違い、欧州市場はポリティカルリスクが低い。さらに中国やアメリカは政策方針が影響してBEVの販売成長率は低く見通しがつきにくいが、逆に欧州各国はBEVに注力していることから今後も成長が見込まれる。
尚、前年度までは欧州は、中国・アメリカに次ぐ世界3位のBEV販売地域であったが、2019年はアメリカを抜き世界2位となった。それは欧州は政府/市民が強い環境意識が数字に反映された結果であることに加え、トランプ大統領がBEVに反対の立場をとっているため、アメリカの成長率は前年度とほぼ横ばいになったためでもある。
BEV販売台数(千台)
BEV販売上位地域 | 2018年 | 2019年 |
---|---|---|
中国 | 816 | 830 |
欧州 | 197 | 340 |
アメリカ | 239 | 240 |
その他地域 | 90 | 100 |
注)2019年台数の1桁目は四捨五入
さらに、欧州ではコロナの影響により2020年1-3月期の自動車販売台数が落ち込む中、BEV(バッテリーのみを動力とする自動車)の販売台数は、前年比+58% と大幅に増加した。
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