欧州の水素プロジェクト | 調査・データベース | ドイツビジネスコンサルティング

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欧州の水素プロジェクト | 調査・データベース

水素プロジェクト

欧州は水素経済へ向けた技術開発が進む最先端地域です。
弊社は欧州の水素関連情報を、欧州現地で収集・蓄積しています。
弊社データベースも活用しつつ、欧州の水素技術・企業動向・プロジェクト情報を、単発・継続的に調査・報告します。お問い合わせください。

欧州の水素経済

欧州は水素経済へ向けた技術開発が進む最先端地域です。
欧州ではEUが2003年に「欧州燃料電池水素共同実施機構」を設立する等、従来より水素に関する研究が進められていた。
それが近年、脱炭素への機運が高まった2015年のパリ協定、環境保護派の政党が躍進した2019年の欧州議会選挙を経て、水素経済へ向けて欧州は加速している。
(参考)2020年発表の「EU水素戦略」

2021年に企業団体「水素協議会」がマッキンゼーと実施した集計によると、今後10年間に世界で計画されている水素プロジェクト228件のうち、55%(126件)は欧州のプロジェクトであるとのことだ。
(出所)ロイター通信

もちろん日米中も、今後、水素分野への投資を加速し、水素プロジェクトを多く立ち上げると予測される。しかし現時点で水素プロジェクトが多く立ち上がる欧州の動向を把握することは価値あることだと考える。

欧州が助成する水素プロジェクト数は300件超え

水素協議会とマッキンゼーの集計によると、今後10年間に欧州で計画されているプロジェクトは126件ということだ。
しかし弊社が蓄積する情報では、欧州の水素プロジェクトの数は圧倒的に上振れする。
EUレベルでの水素への取り組み(助成プロジェクトの枠組み)だけでも3つ(「Horizon2020」・「EU水素戦略」・「IPCEIs」)あり、それぞれ多数のプロジェクトが進行している。
さらに国単位で見ても、英仏独の大国だけでなく石炭大国ポーランドでさえ国家水素戦略を発表し、各国が水素プロジェクトを進めている。
これらの数を合わせれば、欧州の水素プロジェクトは300件を超える。
また欧州の中でも、ドイツが実施する水素プロジェクトの数は圧倒的に多い。
2021年より欧州で始まった最新の水素プロジェクトIPCEIs on hydrogenも、「ドイツ国家水素戦略」を主導した独アルトマイヤー大臣が欧州理事会議長国として成立させた経緯がある。IPCEIs on hydrogenを通して、欧州は「水素バリューチェーン」と「水素関連技術の開発」を推進する計画である。

(参考)ドイツは鉄鋼分野で水素活用の方針
(参考)ドイツ企業の水素プロジェクト例:e-fuel

欧州の水素プロジェクト調査

欧州での水素プロジェクトに関する情報を、貴社のご要望に合わせ、単発・継続的にお届けします。
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水素プロジェクトの背景にある脱炭素に向けた企業動向や、石炭火力発電廃止・原子力発電の推進など、欧州各国の政策動向分析もご提供可能です。

2011年の原発事故を受け、ドイツは2023年に原発廃止を決めた。
しかし近年では、フランスやポーランドなどのドイツ周辺国は原発を推進しています。
さらに韓国はポーランドで原発ビジネスを発展させようと活発に動いております。
また企業動向ではジーメンスエナジーが「脱炭素エネルギーバリューチェーン」に沿った設備側のサプライヤーとして水素を活用する動きがある。
(参考)シーメンスエナジー
化学会社や鉄鋼会社等の化石燃料や電力の消費が多い企業は、自社をカーボンニュートラルするために水素を活用する動きを見せている。

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