企業価値とは?なぜ企業価値やROICが重要視されるのか? | ドイツ戦略コンサルティング

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企業価値とは?なぜ企業価値やROICが重要視されるのか?

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企業価値(EV: Enterprise value)とは長期的利益を反映した企業業績であり、すべてのステークホルダー(株主や債権者等)にとっての価値を反映した「企業の成功度合い(価値)を判断するための評価指標(ものさし)」である。企業運営のKPIやM&Aで重要視される。

なぜ企業価値は重視されるのか?その1番の答えは「(一時的な株価に左右されない)長期的な企業価値を反映しているため、株主に対して経営者が業績結果を報告するために最も有効な指標」だからであると考える。1960年から現在までの膨大な分析結果で、これは証明されている。

また近年、なぜROICは重視されるようになったのか?それは、ROICは企業価値のバリュードライバー(企業価値を決める重要な指標)であるためである。以下のように、企業価値とROICは間接的ではあるが確実につながっている。

  • 企業価値の値は「営業フリーキャッシュフロー(FCF)」と「資本コスト(WACC)」で決まる。
  • FCFは、「ROIC」と「成長率(NOPLATの年間成長率)」で決まる。

(参考)営業フリーキャッシュフローとは?

(参考)ROICとは?

上記の理由に加え、日本企業でも近年、企業価値を重視することが常識化したため、企業価値やROICがより重要となった。

そもそも企業価値は1980年代にアメリカで事業再編/M&Aの嵐が吹き荒れて、「経営者が企業価値をより深く理解し、最大化させるためには何が必要か?」という答えが求められた時代に理論がされた。当時のマッキンゼーが膨大な調査データとノウハウを分析し、「Valuation(邦題:企業価値評価)」を出版したことで知られるようになった。日本では1997年にハーバドビジネスレビュー誌で「キャッシュフロー経営」が特集されたことをきっかけに、企業価値を想像する経営が注目されるようになった。しかし2010年代もキャッシュフロー程は注目されてこなかったが、近年は、日本でも企業価値が重視されるようになった。

(2020年時点でも更新され、世界中のリーディングカンパニーでは教科書として扱われ、今でも読み継がれている。)

企業価値は「(資本調達コストを割引を考慮した上で)将来にわたって生み出すキャッシュフローの現在価値」を算出することで求められる。算出のアプローチはいくつかあるが、最も利用されるのは「エンタプライズDCF(ディスカウントキャッシュフロー)法」のアプローチである。

エンタプライズDCFでは、営業フリーキャッシュフローを、全ての投下資産のコストを加重平均したWACCで割引き、非事業用資産の価値を加えて企業価値を算出したものから、有利子・その他負債の価値を差し引く。

 

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