メルセデス、CO2ニュートラル未達のサプライヤーを排除へ。
メルセデスは2039年をターゲットに、バリューチェーン全体でカーボンニュートラルを実現させることを目指している。このため、サプライヤーにもカーボンニュートラル実現を求めており、2039年までに未達となるサプライヤーは調達先から除外する方針を打ち出した。
Ambition 2039
2019年5月にメルセデスは、カーボンニュートラルへの転換を推進する目標である「Ambition 2039」を発表した。これにより具体的には次の目標が掲げられた。
①2030年までに販売台数の半数を、PHEV(プラグインハイブリッド)またはBEV(電気のみで駆動する自動車)とすること、
②20年間(2039年をターゲット)でカーボンニュートラルを実現させることである。
持続可能なビジネス
また2019年9月にはAmbition 2039の枠組みで、持続可能なモビリティビジネスを実現させると打ち出した。具体的には以下の取り組みが発表されている。
再生可能エネルギー100%で作られた電力を使用し、EQ製品およびテクノロジーブランドの次世代車両用バッテリーセルの一部を生産すること。製品部品のリサイクルを進めること。カーボンニュートラルなバッテリーセルを調達することにより、バッテリー全体のカーボンフットプリントを、30%以上削減することなどである。
尚、この一環として、メルセデスはバッテリー会社Farasis Energyとも協力してビジネスを進めている。
未達のサプライヤー除外
2020年12月7日、Ambition 2039の一環で、メルセデスはサプライヤーにもカーボンニュートラル実現を求めると発表した。バリューチェーン全体でカーボンニュートラルを実現させるためである。
2039年に未達の企業はサプライヤーから除外する方針である。現在、メルセデスは約2000社のサプライヤーを抱えている。その内の半数のサプライヤーは、実現へ向けた覚書(「Ambition Letter of Intent」)へ署名した。
本記事では、将来の収益源である「環境ビジネス市場」へ向けて取り組む欧州企業例を紹介している。ドイツビジネスコンサルティングは、日本本社へ向けてコンサルティングサービスを提供しております。欧州企業の戦略ベンチマーク等は、ドイツビジネスコンサルティングへご相談ください。
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