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e-fuelの開発へ意欲を見せたポルシェ。

porsche

ポルシェは2020年9月、e-fuelの開発を進める方針を発表した。

プレスリリース(原文)

VWグループの他社同様、ポルシェもこれまでEV開発/販売に注力していた。しかし、本発表では「電気自動車だけでは不十分だ」という見解を示し、e-fuel開発を進めることを決めた。

e-fuelは、水素とCO2から生成する。また水素は再生可能エネルギーから生成するため、気候中立な燃料である。e-fuelは同じくVWグループのAudiが先行している。また2020年7月にトヨタもe-fuelの研究を進めることを発表している(参考)水素の液体燃料e-fuelへ。トヨタ勢がAudiを追い始める。

2019年末までは、欧州主要国(英仏独)の政府方針は電気自動車に傾倒していた。また、それまでの欧州委員会の動きを見ても、EUでバッテリー産業を育てるためのアライアンスを組んだりとEV強化に向けて邁進していた。

しかし2020年に入り、欧州でe-fuelが輝きを見せ始めた。EV/ハイブリットでアジア勢に勝てない欧州が、「環境」という錦の御旗を掲げながら対抗可能な手段だからだ。

その契機は、2019年12月に新体制となったフォンデアライエン率いる欧州グリーンディール政策発表である。

e-fuelのためには「水素社会」であることが必要であるが、欧州委員会やドイツでは2020年に入り、水素社会へ移行するための政策を次々に発表している。

(参考)EUは「EU水素戦略」を策定し、新組織も発足。

(参考)鉄鋼の産業方針をドイツ政府が発表

このように企業/政府の両方で、自動車の長期ビジョンに対する変化が見られる。過去、日本はハイブリット市場で、中韓はEV市場で、欧州を技術的(コスト的に)に圧倒したため、欧州産業は容易にはその方向へ舵をきれなかった。

そのためe-fuel市場が大きくなるかどうかは、今後、欧州企業の競争力がどれだけ獲得できるかにもかかっていると考える。



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